最近疲れがとれにくくて…
ファスティングにはアンチエイジング効果があるとは聞いているけホント?
オートファジーってなんのこと?
健康で長生きしたいと思って、食生活に気を付けているけど、ファスティングで長生きできるの?
- ファスティングのアンチエイジング効果は、オートファジー理論で説明ができます。
- オートファジー理論の要点が理解できます。
- ファスティングに長生き効果があることは、動物実験で明らかなことがわかります。
オートファジー理論、アカゲザルの実験、養生訓からファスティングのアンチエイジング効果は一目瞭然です。
ファスティングをやるなら、科学的根拠を押さえて取り組んだ方が、安心感があって、効果も高く出ます。
ファスティングでオートファジーが働くとは?
オートファジーとは、東京工業大学の大隈良典教授がノーベル医学生理学賞を受賞した研究テーマです。
オートファジーは、そのメカニズムの違いから
- マクロオートファジー
- ミクロオートファジー
- シャペロン介在性オートファジー
の3つに分けられるようですが、単にオートファジーといった場合は…
1.マクロオートファジーを指すようです。
話が難しくなるので、オートファジーについて健康に直結する部分をできるだけ超簡単に説明します。
生物の細胞内で不要物を膜で包みこみ分解する自食作用のことをオートファジーと言います。
細胞内で、不要になったたんぱく質などを細胞自身が再利用し、新しいたんぱく質を作る材料にしたり、細胞内をきれいに保つ役割などを果たしています。
また、食事で摂りきれないたんぱく質は、オートファジー作用で再生産されたたんぱく質が使われており、これが生命維持に重要な働きをしていると考えられています。
パーキンソン病などの神経難病やがんについても、このオートファジーがうまく機能していないために起きていることがわかってきました。
ということは、このオートファジー機能がしっかり働いていれば、病気の予防や改善に繋がるということです。
ファスティングで、「病巣融解」という病気になった細胞が消えてなくなる現象が起きます。
東京工業大学大隅研究室公式サイト↓
どうすれば、オートファジーがしっかり働く?必要なファスティングの継続時間は…?
16時間の断食状態でオートファジーが活性化することが、大隅教授の研究で証明されています。
16時間の断食(ファスティング)って、長いですか?それとも、短いですか?
例えば、夜8時に夕飯を食べたとして、それから16時間ファスティングをするとなると、次の日の昼12時まで食べなければ良いわけです。
朝食抜きの1日2食にすることで、16時間の断食状態が作られ、オートファジーがしっかり働きます。
1日3食の生活習慣が身についている人にとっては、ちょっとハードルが高いかもしれませんね。1日3食の方なら、朝食を酵素ドリンクに置き換えるだけでも効果的です。
慣れてきたら、完全に1日2食にするなどしていけば、無理なく1日2食に移行できます。
ファスティングは、オートファジーを活性化する一つの方法論です。16時間の断食状態(ファスティング)は、さほど難しいことではありません。
オートファジーについて、より詳しくは↓
1日3食は、明らかな摂取過剰!?
私たちは、学校で「朝ご飯はしっかり食べましょう!」と教えられて育ってきました。私もその1人です。テレビでも病院でも「三食しっかり食べましょう!」と指導されます。
このことは、育ち盛りや体をよく使う仕事をしている方にとっては、正しいことかもしれません。
でも、この常識は、多くの人にとって決して正しいこととは言えません。糖尿病患者が1000万人、予備軍を入れると2000万人以上いると言われています。
また、がんで亡くなる方は、年間38万人程度、新たながん患者は、年間100万人程度います。
高血圧症患者は、4000万人程度、実に日本人の3人に1人は高血圧症です。
※高血圧症については、基準値の正当性に疑問が残るところです。
健康は食事だけで成り立つものではありませんが、食と健康には言うまでもなく、密接な関係があります。
1日3食の健康常識が真実なら、これだけ多くの病人がいることに疑問を感じてしまいます。
何を食べるかということはもちろん大事ですが、どの程度食べるかや、食べない時間を作ること(ファスティング)は、それと同じくらい、いやそれ以上に重要です。
現代人は、1日3食という常識によって洗脳され、多くの生活習慣病を患っています。
そして、何か体に良い物を摂って治そうとする発想にたどり着きがちですが、何かを断って治そうとする発想にはいく方は少ないようです。
ファスティングは、今までの足し算の栄養学ではなく、引き算の栄養学と言えます。
アカゲザルの実験 ファスティングでサーチュイン遺伝子オン
カロリー制限をしたアカゲザルの実験がありますので、ご紹介します。
米ウィスコンシン国立霊長類研究センターで1989年に開始。7~14歳の大人のアカゲザル計76匹を半分ずつ二つのグループに分け、片方には好きなだけ餌を与え続けました。
もう一方は、最初の3カ月でえさのカロリーを約30%減らし、その後も、このカロリー制限を維持しながら飼育しました。
すると、自由に餌を食べたグループは、38匹中14匹(37%)が糖尿病やがん、心疾患、脳萎縮など加齢に関連する病気で死にました。
一方、カロリーを制限したグループで加齢に関連する病気で死んだのは5匹(13%)。制限なしのグループの3分の1にとどまりました。
動物実験ですが、カロリー制限が寿命を延ばすことを証明した有意義な実験です。
これは、ファスティングによってサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)がオンになることを示しています。
ファスティングでサーチュイン遺伝子がオンになり、アンチエイジング効果が高まります。
養生訓
昔から、「腹八分に医者いらず」ということわざがあります。
1712年、貝原益軒によって書かれた「養生訓」という健康指南書の中でも少食が勧められており、昔から食べ過ぎないことが健康にとって大事なことだと認識されていたようです。
当時は「ファスティング」という言葉はなかったはずですが、養生訓では、間接的にファスティングの有用性が説かれています。
まとめ
- オートファジーとは、自食作用のこと。いわば、細胞自身が自らの細胞をきれいにする掃除機能。
- 16時間のファスティングが、オートファジーを効果的に働かせる。
- 1日3食は、間違った常識。その常識が正しかったらこんなに病人はいないのでは?
- アカゲザルの実験は、少食が健康にとって重要であることを示す有意義な証拠。
- ファスティングでサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)がオンになる。
- 昔から少食が健康にとって大切なことは経験的にわかっていた。
- ファスティングは、最高のアンチエイジングメソッド!
ファスティングをやってみたいかも?という方はこちらの記事↓
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